Episodios

  • Ep10 大喜利
    Jul 14 2023
    『先ずは、3回は観てほしい!』と歌舞伎への熱い想い、そして「歌舞伎と人生」について語ります。
    青虎が今回初めて取り組んだ本企画の全エピソードを振り返りつつ、歌舞伎をどうやってみたら良いのか?!など、素朴な疑問にもお答えしています。
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    13 mins
  • Ep9 『菅原伝授手習鑑ー寺子屋ー』
    Jul 14 2023
    【寺子屋】は、菅丞相が左遷される直前に筆法(ひっぽう)の奥義を伝授されていた武部源蔵(たけべげんぞう)夫婦が営んでいる学習塾が舞台です。源蔵夫婦は、不義によって勘当されていましたが、菅丞相の嫡男(ちゃくなん)菅秀才(かんしゅうさい)を密かに預かっていました。そこに、松王丸をはじめとるする、時平の家来達が菅秀才の首を差し出せと押しかけます。そこで、主君に恩ある源蔵は、「せまじきものは宮仕え」と吐露しながら、今日出会ったばかりの気量の良い子供の首を替りに差し出します。源蔵夫婦は窮地を脱すると、その後松王丸が再び現れ、身替りに差し出された子供は自分の子供だと本心を明かすのでした。

    『寺子屋』は、主君への忠義を果たそうとする、子を失った親、兄弟、親への想い、夫婦の悲痛な心理が描かれます。全5段の内で四段目の切にあたり、上演回数も多く有名な場面です。
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    29 mins
  • Ep8 『菅原伝授手習鑑ー賀の祝ー』
    Jul 7 2023
    【賀の祝(がのいわい)】の場面。
    3つ子の兄弟の父親である四郎九郎は河内国の佐太村で菅丞相の領地を預かっていました。四郎九郎は70歳の古希を迎えた長寿の祝いとして「白太夫(しらたゆう)」という名前を菅丞相から名付けられます。誕生日のお祝いに、三つ子の夫婦が集います。しかし、松王丸と梅王丸は吉田神社での諍いから再び喧嘩をし始め、松王丸は勘当されます。一方の桜丸は、斎世親王(ときよしんのう)に舎人として仕え菅丞相の娘の刈屋姫(かりやひめ)との恋の仲立ちをしていました。しかし、その事が原因で菅丞相は流罪にされてしまったのでした。その罪と責任を感じた桜丸は、切腹をします。古希のお祝いの席のはずが、権力闘争に巻き込まれた白太夫一家の悲劇の一幕をご紹介致します。

    『賀の祝』は、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』の三段目の切にあたります。
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    21 mins
  • Ep7 『菅原伝授手習鑑ー車引ー』
    Jun 30 2023
    【車引(くるまびき)】は平安時代の初期の頃、京都にある吉田神社の辺りが舞台です。
    3つ子の兄弟、松王丸(まつおうまる)、梅王丸(うめおうまる)、桜丸(さくらまる)は、別々の主人に舎人(とねり)として仕えました。松王丸の主人である左大臣の藤原時平(ふじわらのしへい)は、梅王丸の主人で右大臣の菅丞相(かんしょうじょう=菅原道真がモデル)を陥れようと画策しています。菅丞相は讒言(ざんげん)によって太宰府へ流罪にされてしまうのでした。主人の恨みを晴らそうとしている所に三兄弟が出会い、争いとなります。互いに車を引く、「引き合い事」と呼ばれる縁起を担いだ華やかな場面をご紹介致します。

    『車引』は、道真公の悲運を中心に当時話題となった三つ子の誕生を取り入れた『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』の三段目の口にあたります。二世竹田出雲、並木千柳、三好松洛による合作で、1746年8月に大坂竹本座で人形浄瑠璃として初演、翌月には歌舞伎で上演されました。
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    31 mins
  • Ep6 『仮名手本忠臣蔵 (9〜11段目)』
    Jun 23 2023

    【9段目】は雪が降る京都山科の大星由良之助の閑居(かんきょ)が舞台です。そこへ桃井家(もものいけ)の家老で加古川本蔵(かこがわほんぞう)の女房、戸無瀬(となせ)と娘の小浪(こなみ)が訪ねてきます。小浪は由良之助の息子の力弥(りきや)と許嫁の仲だったので、祝言をあげさせようとやって来たのでした。しかし、由良之助の女房のお石(いし)は固辞します。そこへ虚無僧姿となった本蔵が現れ、主君の仇を討たずに遊興にふけっている夫の由良之助を嘲り、お石を挑発します。お石は槍で本蔵を討とうとするところへ力弥が加勢に現れます。すると、本蔵はわざと自らの腹に槍を突き立て力弥に討たれるのでした。実は、本蔵は主君の桃井若狭之助(もものいわかさのすけ)から師直を斬りつけようと打ち明けられていたので、事件を回避しようと賄賂を贈ったところ標的が変わり、いやがらせの対象が塩冶判官になった上、自身のとった行動が塩冶家の仇(あだ)となってしまった事を後悔していたのでした。自分の首を差し出し娘と力弥を添わせてほしいと願い出ます。そして、師直の屋敷の図面を引き出物にと小浪に託すのでした。絵図面を手にした由良之助は、仇討ちの用意の為に堺へと旅立っていくのでした。屈指の大作と言われる「山科閑居の場」をご紹介致します。

    【10段目】仇討ちを直前に控えた赤穂浪士達は、武具を調達しようとしています。堺で廻船問屋を営む天川屋義平(あまかわやぎへい)は由良之助の頼みによって、塩冶家からの恩を思い、情報が漏れぬ様に女房・息子の命も惜しまず義理を立てます。義平の義俠心が描かれる一幕をご紹介致します。

    【11段目】由良之助をはじめとする47士は艱難辛苦を乗り越え、師直の屋敷に討ち入ります。そして、遂に師直を討ち取るのでした。塩冶浪士の討入は、大団円を迎えます。

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    28 mins
  • Ep5 『仮名手本忠臣蔵』 (5~7段目)
    Jun 16 2023

    【5、6段目】の場面。塩冶判官の家来、早野勘平(はやのかんぺい)は主君の一大事に腰元お軽とのデートの為、居合わせられませんでした。悔いている勘平ですが、お軽に励まされお軽の実家の山崎へと向かいます。その後、お軽は勘平の仇討ちに加わる為の資金を調達しようと身を売ります。勘平は、舅を殺したと思い込んだことに加え、調達した資金は受理されず、追い詰められ自らの腹に刀を突き刺します。実は、舅が斧定九郎(おのさだくろう)に殺されて金を奪われ、その敵に当る定九郎を勘平が撃ったという事実が分かり、疑いは晴れ勘平は仇討ちの仲間入りを許された後に命が尽き果てるのでした。上演回数も多い、悲劇の名場面をご紹介致します。

    悲劇から一転して、【7段目】の場面は、華やかな京都祇園町が舞台です。お軽が遊女として働く一力茶屋で遊興に耽っているのは大星由良之助(おおぼしゆらのすけ=大石内蔵助がモデル)でした。由良之助は、塩冶判官の切腹に駆けつけ遺言を託され心の底に仇討ちの固い決意をしていますが、師直方の目をくらまそうと、わざとうつつを抜かしています。お軽は由良之助の密書を覗き見た後に兄の寺岡平右衛門(てらおかへいえもん)と再会するのですが、兄は仇討ちの情報が漏れるのを防ぐ為に妹の命を奪おうとし、由良之助がそれを制止します。兄妹とその家族達の想いを目の当りにした由良之助が本心を覗かせる一幕をご紹介致します。

    *本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年6月21日更新)

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    38 mins
  • Ep4 『仮名手本忠臣蔵 (大序〜四段目)』
    Jun 9 2023

    『忠臣蔵』は、1701年に江戸城で実際に起きた赤穂藩主(あこうはんしゅ)の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が吉良上野介(きらこうずけのすけ)へ刃傷に及んだ事件を題材にしたお話です。初回となるプロローグでは、高師直(こうのもろのう=吉良上野介がモデル)のパワハラに耐えかねた塩冶判官(えんやはんがん=浅野内匠頭がモデル)が刃傷事件に及び、切腹するまでの場面をご紹介致します。なぜ、刃傷事件が起きてしまったのか、その時代背景における感覚と共に解説。いよいよ、ここから"義士”の物語が始まります。

    二世竹田出雲、三好松洛、並木千柳の合作による『仮名手本忠臣蔵』は、全11段の構成で1748年大坂竹本座で人形浄瑠璃として初演され、その後に歌舞伎でも上演されました。日本中に知れわたった大事件を題材にした作品は数多く生まれましたが、実際の事件から47年後に上演された本作は、武士の手本ともいうべき忠臣義士の物語の集大成とされています。またタイトルは、当時の習学の手本である「いろは仮名(47文字)」と、47人の義士達が武士の手本であるという意味合いが重ね合わされ名付けられたとも言われています。

    *本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年6月21日更新)

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    34 mins
  • Ep3『義経千本桜』ー忠信篇ー
    Jun 2 2023

    【鳥居前・道行初音旅(みちゆきはつねのたび)・川連法眼館(かわつらほうげんやかた)】の場面。
    源義経は壇ノ浦で平家を打ち滅ぼし大きな活躍をしましたが、兄の頼朝とのわだかまりが生じています。義経は戦での功績の褒美として、朝廷から「初音の鼓」(はつねのつづみ)と呼ばれる鼓を賜りました。この重宝の鼓は狐の皮で出来ています。鼓となった親狐を子狐が慕い、義経の家来の佐藤忠信に化けて登場するという奇想天外な物語のご紹介です。

    今回ご紹介の3つの場面は、源九郎狐の伝説などを巧みに取り入れた、動物や人間の愛情が描かれた物語です。
    『鳥居前』は原作の二段目の口にあたり、力強い荒事(あらごと)の技法を用いた狐の化身が登場致します。『道行初音旅』は通称『吉野山』と呼ばれる、華やかな場面で静御前と忠信の主従が義経の元へと向かう旅の様子を描いた舞踊として上演される場面です。『川連法眼館』は、四段目の切にあたるので、通称「四の切(しのきり)」として知られ、狐忠信が主役となる場面です。

    *本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年6月21日更新)

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    36 mins