• 70分でわかる ロミオとジュリエット -シェイクスピアシリーズ1-
    Sep 12 2024
    誰もが知っている"はず"のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。


    CONTENTS
    (1)イタリアはヴェローナにあるふたつの名家、キャピュレット家とモンタギュー家。いがみあう両家の跡取り息子と娘、ロミオとジュリエットは運命的に出会ってしまい・・・

    (2)宴会が引けた後も館から離れられないロミオは、バルコニーからジュリエットの声を聴き・・・

    (3)翌朝早々に、二人は修士ロレンスの元で密やかに結婚の儀を執り行い、ロミオは足取りも軽くヴェローナの街に繰り出すが、そこで不運にも敵方のキャピュレット家、ティボルトと出会ってしまい・・・

    (4)白昼堂々の殺傷沙汰によりロミオは追放となる。哀しみを越え街を後にするロミオとの仲を、両家の諍いを収めるべく、修士がジュリエットに提案したこととは・・・。

    (5)誤報が届いたロミオは決心する。ひと目花嫁を見、共に旅立つことを。そして薬屋にあがなった毒を手に・・・。

    (6)修士ロレンスは語ったこの悲劇の顛末は・・・。
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    1 h y 10 mins
  • 60分でわかる ヴェニスの商人 -シェイクスピアシリーズ2-
    Sep 12 2024
    (1)昔ヴェニスの街では、金貸しのユダヤ人富豪シャイロックと若き商人アントーニオという二人の商人がいがみ合っていた。
    友人の頼みからいがみ合うライバルであるシャイロックからアントーニオは金を借りることになる・・・。

    (2)金を借りた友人バッサーニオは首尾よく金持ちの娘と結婚し、万事うまくいくはずであった。
    しかし借金の返済のための頼みとしていたアントーニオの船が行方知れずとなってしまい、
    戯れでサインをした証文のせいで、無二の親友の命が危ぶまれることに・・・

    (3)はてさて法廷は幕を開ける。証文に記された通りアントーニオの人肉一目方、つまり命はシャイロックの思うがままになるのか。
    法廷に立った若き法廷博士は事の顛末を紐解いていくが・・・

    (4)万事休すの裁判を巧妙な裁定で免れたアントーニオ、バッサーニオに若き法廷博士が報酬に望んだ物とは・・・

    キリスト教とユダヤ教。いつの世も宗教観の違いから物語は紛糾し、片方から見れば喜劇。
    もう一方からすれば悲劇。『ヴェニスの商人』と言う物語はこの悲喜こもごものトラブルを一方の側面からシニカルに描くことにより、
    悲劇の様相を持った喜劇、また喜劇の様相をもった悲劇として描かれてきた。
    表面上に漂う喜劇の奥に潜む人間の業を匂わせる本作品もまた、シェイクスピアの真骨頂であったと言える。
    身勝手な傲慢や軽薄、偽善を噛み締めることによって、本作品の奥深さを感じていただけたら幸いです。
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    57 mins
  • 60分でわかる ハムレット -シェイクスピアシリーズ3-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)デンマーク王国の王妃たるガートルードは、王ハムレットの時ならぬ死により寡婦となるも、夫の死後ふた月と経たぬうちに、夫の弟クローディアスと結婚した。
    これはあやまたずして、ある者たちの心に疑いの念を生じさせる。
    すなわち、男は密かに先の王たる兄を亡き者にしたのではないか。その寡婦を娶り、デンマーク国王の座に就くという思惑をもって。
    そうして、葬られた王の倅、同じ名を持つ若きハムレット王子、正当な王位継承者をしりぞけたのではあるまいかと。

    (2)亡霊との対話から、クローディアスの兄殺しの嫌疑を深めた王子ハムレットは愛するオフィーリアにさえもその心の内を悟られまいと気狂いを演じ、
    仇討ちとその身の処し方の狭間で悩み苦しむ。そんな折、昔なじみの役者一座が訪れて・・・

    (3)王クローディアスに大公殺しの芝居を見せ付けることでその罪を確信したハムレットが終に実の母ガートルードとの対話の中でことの真相に迫るが、
    その傍で耳を欹てていた者に刃を突き立ててしまい・・・

    (4)クローディアスの策略で国外に追い立てられたハムレットが、国に戻ってみると、まさに今、愛しき女性オフィーリアの葬式の真っ只中。
    またしてもクローディアスの策略により、オフィーリアの兄レアティーズと一試合剣を交えることになり・・・

    『To be,or not to be・・・』
    ハムレットを語る上で外せないこのセリフ。
    誰もがこんな訳を聴いたことがあるだろう。
    『生きるべきか。死ぬべきか。それが問題だ』
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    1 h y 1 min
  • 50分でわかる 夏の夜の夢 -シェイクスピアシリーズ4-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)今は昔、アテネの街のある掟。『その民たる者、娘に、おのが選びし婿に添うを強いえる。娘、父の決めた許嫁に嫁ぐことを拒みたれば最期、父はこの掟により、娘に死の裁きをも与えうる』
    父親イジーアスの命に背き、恋人ライサンダーとハーミアが駆け落ち、落ち合おうとした美しきもりは、妖精たちが棲むと言われていた場所だった。
    さらにその二人を追うように友ヘレナ、許婚ディミートリアスまでも森へ向かった。 森の中では、妖精王とその后が喧嘩の真っ最中。
    何とか后の鼻をあかしたい妖精王は使いのパックにあることを命じる・・・。

    (2)パックが恋の魔法を誤ったことで、ライサンダーの心はもはやハーミアからヘレナへと移ってしまった。
    さらに酷いことに失敗の上塗りから恋敵ディミートリアスまでもヘレナに恋してしまう。
    からかわれていると思ったヘレナは激怒するわ、若人二人はヘレナのために決闘場所を探していなくなってしまう始末。妖精王は一計を案じ・・・

    (3)妖精の后タイターニアは夢から覚め、目に飛び込んできたモフモフの頬と鬣をなびかせるロバ頭の頓馬に一目ぼれしてしまう。
    笑い転げたのは妖精王の一行。后を一泡吹かせた妖精王が次に画策したのが、件の若者4人。
    果たして喧々諤々の4人を無事に元の鞘に収めることができるのか・・・

    『夏の夜の夢』

    ウィリアム・シェイクスピアの作品の中でも喜劇と言えばこの作品。
    ドタバタの恋模様と魔法の力で、ハッピーエンドに向かう筋書きはあまりにも 有名である。
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    48 mins
  • 50分でわかる マクベス -シェイクスピアシリーズ5-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)魔女の戯言と悪妻の企み・・・

    (2)裏切り・・・

    (3)王殺し、友殺し・・・

    (4)悪霊の予言・・・

    (5)破滅・・・

    『お前の問いに応うは我らか、それとも我らが主、すなわち悪霊か』

    欲が為、暗い破滅の道へと人が転がり落ちていく様を描いた作品。
    さまざまな戯曲や物語の下敷きになっている本作では欲と理性の狭間で揺らぐ心が生々しく描かれている。
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    50 mins
  • 60分でわかる お気に召すまま -シェイクスピアシリーズ6-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)その昔 、フランスが幾つかの地域に分かたれていた時分のこと。実の兄である先王を追い出した弟の悪王が、その一 つの領主についていた。
    この兄弟の娘たちであるシーリアとロザリンド。親通しの不仲をさて置き、本当の姉妹のように支えあ いながら暮らしていた。
    そんなある日。宮廷のにて行われる猛者どもの力比べに登場したるはうらわかき二枚目の男。
    戦前の下 馬評を覆して大男を伸した彼の口から名乗られた名は「名はオーランドー。ローラン・ド・ボイスの末息子なり」・・・

    (2)追い出した兄王に心捧げていた故ローラン・ド・ボイスの息子の勝利を快く思えない現王フレデリック公。
    民から慕 われた兄王の娘ロザリンドの存在も疎ましくなり、ついに娘も追放すると言い渡す。
    日頃よりロザリンドを姉妹のように慕って いる娘シーリアも決意し、二人で兄王が住むといわれるアーデンの森へこっそりと旅立つのだが・・・

    (3)一方のオーランドー。実の兄オリバーの酷き仕打ちの末に闇討ちの危機に会うところ。
    かつてその父に仕えし老いた 爺アダムはオーランドー暗殺の噂を聞き、若様と共に同じく街を出、森へと向かうのだった・・・

    (4)アーデンの森にたどり着いたオーランドー。森の暮らしにも慣れるが、心に浮かぶはロザリンドのことばかり。
    一方 ロザリンドは「ガニミード」、シーリアは「アリーナ」と名乗り、森で再会したオーランドーにそ の素性を明かさぬまま、恋煩いの彼の君に恋愛指南を打って出る・・・

    (5)ガニミードは魔法の力で、先王である大公の娘、オーランドーの愛しの人ロザリンドを登場させる。その代りに二人 の結婚を許してもらうよう内諾を取るのであった。
    時を同じくして兄を追放した弟王フレデリック公も森へと向かったいた。彼 らの運命や如何に・・・

    シェイクスピアにおける森の物語
    本作は『夏の夜の夢』においても展開されるような森の中で起こる喜劇として同じジャンルに括られることも多い。
    この「森」と言う場所は当時より神聖な場所として捉えられており、街や城、人里から森に入ってくることで浄化され 人と人。心と心が通い合っていくさまを表した物語として広く知られている。
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    1 h y 1 min
  • 60分でわかる オセロー -シェイクスピアシリーズ7-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)ヴェニスの裕福な元老議員ブラバンシオの見目麗しい一人娘デスデモーナが選んだ男は誇り高き褐色の肌の異人オセロー・・・

    (2)戦果を挙げる将軍オセローがその右腕に引き立てたのは盟友キャッシオ。もう一人の策士イアーゴーをおいて・・・

    (3)嫉妬と恨みの念に押されたイアーゴー。悲劇の序章となるキャッシオの失脚を画策する・・・

    (4)イアーゴーの復讐心はその矛先を上官オセロー、その妻デスデモーナへと向かわせる・・・

    (5)たった1枚のハンカチに心掻き乱され始めたオセローは、取り返しのつかない筋書きをなぞり始める・・・

    (6)もはや嫉妬ではなく猜疑の塊と化したオセローは、愛し続けた妻デスデモーナを・・・

    『閣下、どうか嫉妬にはご用心を』

    人を死に至らしめるものとは。

    勇敢な戦士オセローは、保守的な国際都市ヴェニスにおいて、その肌の色から異人として受け入れられていた。数々の武勇がその街での彼の居場所を作っていき、
    その誉れは褐色の肌の色を問わずヴェニスの民によって認められていたはずだった。
    しかしその裏に嫉妬に喘ぐ数々のヴェニスの軍人がいたことも事実。

    いつの世も地位と名声を誰もが欲し、誰もが自らこそがそれに相応しいと思う。
    力で上り詰めたオセローにとって、剣や拳や毒が人を殺める武器であったのに対し、 イアーゴーが用いた武器はただ、柔らかいハンカチと嫉妬の心であった。
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    1 h y 3 mins
  • 50分でわかる じゃじゃ馬馴らし -シェイクスピアシリーズ8-
    Sep 12 2024
    CONTENTS
    (1)ペトルーキオ。じゃじゃ馬女カタリーナに出会う・・・の巻

    (2)ペトルーキオ。父の承諾を得ると、さっさとカタリーナを娶り連れ帰ってしまう・・・の巻

    (3)ペトルーキオ。夫の特権を使い大暴れ。妻の戦意を喪失させる作戦に出る・・・の巻

    (4)カタリーナ。夫の傍若無人さに対抗する気力も萎え、付き合い方を模索し始める・・・の巻

    (5)カタリーナ。ペトルーキオ。二人の築いた夫婦共生の方法とは・・・の巻

    『強制?矯正?共生?』

    口やかましい妻を男性がやりこめ、従順な奥さんに仕立て上げるこの物語は、中世の男権社会において、
    女性のアイデンティティの確立は結婚にありという常識を前提として、非常な人気を博した作品である。
    しかし、本作は喜劇という形を取りながら、キリスト教的な考え方から男性の所有物として認識されていた当時の女性の立場の中、
    男性が勝ち気な女を貞淑な妻に改心させました、めでたしめでたし、という一方的に夫が妻をしつけるという短絡的なお話ではなく、
    お互いの出方を見ながら徐々にうまい関係性を築き、最終的には共犯者的な関係に落ち着くような夫婦の形を暗にほのめかしている。

    じゃじゃ馬を馴らすのは、本当は誰なのか。
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    49 mins