幽霊譚 ~霊威~ 「“出る”アパート」
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Narrado por:
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ファンキー 中村
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De:
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ファンキー 中村
Acerca de este título
私たちは、目にするこれらすべてを当たり前の日常だと思っている。
目に見えるものしか信じない、結構なことであろう。
「幽霊なんて信じない、だって私には見えないし」 それももっともであろう。
ここで少し考えてみよう。
もし、幽霊が生きている人間とまったく同じように目に見える姿をしているとしたら、
それでもまだあなたは同じことが言えるであろうか。
街で目にする人々が「生きている」と、あなたは言い切れるであろうか。
人は皆、自分の持つ知識、先入観、経験を通じて世界を見る。
この世に「ない」と証明できるものはない。
故に、それはただ知らないだけなのかもしれない。
街を往き交う人々、久しぶりに会う友人、ふと耳にする人声の主。
私たちの目にするこれらすべては、当たり前の日常なのである。
稀代の怪談師・ファンキー中村氏本人による、
怖くて面白い新時代の怪談コンテンツ。
"出る"アパート
都内某所に、二階の一室に女性の幽霊が出るアパートがあるという。
不動産業を営む友人のN氏にそう聞かされた中村氏。
買い手の見つかったそのアパートであったが、
風評を気にするその買い手の希望により、幽霊の真偽を確かめるため、
中村氏はN氏とその友人との三人で、例の一室に宿泊することになった。
アパートに入り階段を2階に上がる三人であったが、
突如階下の扉が開き、住人の若い女性が顔を出した。
住人はいないと思っていた三人はこの出来事に驚いたが、
その後予想とは裏腹に、特に何事もなく無事に一夜が過ぎた。
しかし後日N氏から、そのアパートの売買がキャンセルになったという連絡が入る。
不思議に思った中村氏はN氏の自宅を訪れたのだが、そこで意外な事実が明かされる…
(C)Pan Rolling