小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか
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Narrado por:
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橘 一貴
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De:
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小川 実
Acerca de este título
管理ルールやマニュアル化よりも前にやるべき
社員のやる気を引き出し、成長させる仕組みのつくりかた。
仕組みと聞いて思い浮かぶのは、おそらくビジネスモデルや、人を動かすための管理、マニュアルなどだと思います。特に、仕事の属人化を防ぎ、効率化・合理化を推進する管理の仕組みは、いかにも即効性がありそうです。
しかし実は、いきなりそこに飛びつくことが、仕組み化に挫折する原因なのです。
経営の仕組みは、大きく3つに分解できます。
●作業の仕組み=管理、効率化、標準化
●事業の仕組み=ビジネスモデル
●成長の仕組み=ビジョン、経営計画、人事評価
小さな会社がまずつくらねばならないのは、成長の仕組みです。
ビジョン、経営計画、人事評価は、会社がどこへ向かい、どうやって到達し、社員が何者になれるかという筋道です。会社と個人の成長プロセスを見える化したものであり、経営の仕組み全体の土台といえます。
とはいえ、ビジョンや経営計画で組織が劇的に変革できるなんて、いまいちピンとこない人も多いでしょう。でも、こう考えてみてください。
成長の仕組みは、あなたのためにあるのではありません。
社員のためにあるのです。
「何のために働くのか」「どうすれば成長できるのか」を、社員は求めています。これがないのに管理のルールやノルマ、マニュアルばかりを導入すると、社員は成長欲求を満たされず、虚しく数字を追いかけ、やらされ感が漂い、形骸化していきます。
一般的に仕組みは、感情を横に置いて合理化を追求する、無機質なイメージがあると思いますが、まったく逆です。
人のやる気を落とさず、自己実現や自己成長という幸福に向かうものなのです。©Minoru Ogawa Published in Japan by Ascom Inc. (P)MEDIA DO Co.,Ltd.