実説 城谷怪談 撰集四十九
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「いつも近くに」(34分)
体育会系のサークルに所属していた健太郎君は、アパートではエレベーターを使わず、階段を利用していたという。
しかし、どうしても踊り場を通り過ぎる時に嫌な感じがして、そこだけは駆け足になってしまっていた。
ある日、その気配はついに姿を現したという。
「夜更けに漂う」(32分)
雄二さんは意図的に幽体離脱をコントロールしていたことがあるという。
目を開けてみると、部屋の天井が迫ってくる。間もなく、天井が迫っているのではなく、 自分が浮いているのだとわかった。
自分で幽体離脱ができるようになったが、ある出来事から二度と幽体離脱はするまいと決めたという。
「邪悪な家」(30分)
よしのさんという女性が幼い頃住んでいた地域は、年中工事の音が響く新興住宅地だったそうだ。それがある時期だけ工事が中断されていたことがある。
その時期によしのさんは家の近所にある大きな家に気を取られた。 普段人気のないその家に人の動く様子があったからだった。
カーテン越しに見えた男の人のシルエットは、窓際の椅子に腰かけると話をしているようにカクンとうなずいた。
だが、間もなくうなずく速度は速くなり...。
「籠の鳥」30分)
昭和40年代か50年代の事、園子さんの誕生日に父親が番の文鳥を買ってきた。 ショウウィンドウ越しに見たインコやオウムを園子さんが欲しがっていたのを覚えていたのだ。
園子さんは愛情をこめて二羽の世話をしたのだが、なぜか鳥たちは日増しに元気がなくなり、冬の日の朝に死んでしまった。
悲しみに暮れる園子さんの部屋の窓辺には、空っぽの鳥籠だけが残された。
それからすぐに園子さんは不思議な夢を見るようになり...。©2020 Wataru shirotani