実説 城谷怪談 撰集十一
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
<実説 城谷怪談>
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
<内容紹介>
「学校の七不思議」(25分)
三十代女性が中学生の頃に体験したエピソード。
彼女が通っていた中学校には、代々学校の七不思議と呼ばれる怪談が伝わっていた。中でも放課後四時過ぎに、校舎四階の女子トイレから現れるという「まゆみちゃん」という小さい女の子の話は、自分達でも呼び出せるという曰く付きだった。
彼女が中学二年生の時、実際に怪異が起こるか試してみようということになったのだが、何も不思議は起こらない。実験を始めて五日目、遂に彼女が試してみることになるのだが、秋の日の夕暮れ校舎四階の廊下に現れたモノとは。
「とおりゃんせ」(41分)
石垣さんという女性はある夏の日の夜、帰宅途中にあるスーパーに食材の買い出しの為に立ち寄った。
店内に入ってほどなく、急に視界から色が失われていく、同時にすべての音が聞えなくなっていくという不可解な出来事に遭遇した。
不安に立ち尽くしていると、背後から歌が聞えてきた。途切れ途切れに聞こえる歌は小さい女の子が歌う童謡の「とおりゃんせ」やがて、自分のすぐ後ろに怖気だつような気配を感じて振り返ると、そこにいたのは腰の曲がった小さいお婆さんだった。
しばらくして、スーパーを後にした石垣さんは、細い路地で再びお婆さんと遭遇するのだが……。神隠しにまつわる現代譚。
「鏡の怪」(33分)
とかく怪談によく登場する鏡。
あの世とこの世の境目になっているなどと言われるが、四十代の男性は若い頃に思いもよらぬ体験をしている。
当時設備関係の仕事に就いて間もない二十代前半、市内繁華街の雑居ビルの改修工事の現場でのこと。各フロアには小さな飲食店が入っている五階建てのテナントビルだったのだが、ある時現場の先輩から「五階の奥の部屋には一人では入ってはいけない」と忠告をされる。もちろん、言いつけに従って一人で入るつもりはなかったのだが、翌日の深夜、忘れ物を取りに一人真っ暗なビルに引き返した時、まるで引き寄せられるように件の部屋を覗いてしまう。ひと際大きな鏡に映ったのはもう一人の自分、そして……。
「闇」(38分)
現在は銀座でホステスをしているアリサちゃんが、高校を卒業して間もない頃。
大阪で、親友のかなちゃんとルームシェアをすることになった。とても田舎で出向いてみると二人が住まうアパートのほかに近くには建物がない、あるのは田んぼと畑ばかりで嫌な予感がしたという。アリサちゃんは元来霊感が強く、予感とはつまりその類の予感だった。だが、おかしなモノが見えるでもないし、聞こえるわけでもなかった。ただ、暗がりが異様に気になる。かなちゃんを気遣って口にこそ出さなかったが、何か良くないことが待ち受けていると思っていた。
そして、それは現実になる。およそ一カ月に及ぶ二人暮らしの中でアリサちゃんが巻き込まれた恐怖とは。
<城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール>
1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com