実説 城谷怪談 撰集六十
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「怒る人形」(25分)
当時住まいしていた木造一部二階建ての家の2階が彼女の寝室だった。
その日も愛犬のエルを連れて2階に上がった。寝入ってしばらく深夜の事、普段おとなしいエルが猛然と吠え出したのである。
吼える先には小さな日本人形があるのだが、その白い顔が暗く見えたのだ。おそるおそる近づいてみると、怒りの形相で顔には深くしわが刻まれていた。
「安い部屋」(31分)
城谷が初めて借りた5階建てのアパート。二間だったが、保証人、敷金、礼金なしで 管理費込みで25000円の家賃は安すぎる部屋だった。契約して住み始めたのだが、奥の6畳の和室にはほとんど入ることがなかった。その和室には思いもよらぬ何かが潜んでいたようで...。
「消えた兄 前編」(26分)
Sさんには年子の疎遠になってしまった兄がいる。兄は小学校4年の時、2学年上のいたる君という近所でも有名な大きな子が「お前の妹をよこせ」と兄に詰め寄った。兄は断ったのだが、いたる君は兄に散々暴行した挙句、人目につかない神社の松の木に逆さづりにしたのである。
幸い近所の大工さんに見つかり無事だったのだが、その頃から兄は二人でいれば元のように優しいが人前だとSさんを邪険にするようになった。
ある晩兄がトイレについてきてくれというので付きそうと大きな悲鳴を上げて自室に駆け戻ってしまう。兄が指さした方には手足が異様に長い黒い影が...。
「消えた兄 後編」(24分)
Sさんにも影が見えた。異様な影は揺らめきながら、兄を追いかけていくようにしてスッと消えた。騒ぎに同居していた家族が寝室に集まると兄はベッドで気絶していた。
ハッと目を開けた兄が絶叫して再び気絶。熱もないし様子を見ようとその場はいったん落ち着いたのだが。©2020 Wataru shirotani