実説 城谷怪談 撰集五十六
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「貰い事故」(33分)
心身ともに疲弊していたころ、自分の意思に反してあわや命を落としかけた。
天気のいい日、早稲田通りのクリーニング店に立ち寄り、夫の洗濯物を受け取って自宅に帰ろうとしていた時だ。角にある赤茶色のタイル張りのマンションの前まで来るとふと足が止まった。
直後ドスン!グチャ!というすさまじい音が。地面には飛び降りたであろう男性がめり込むように埋まっていた。
「峠の先に」(27分)
ノブヤさんは社会人としての生活にも慣たころ、念願のスポーツカーを手に入れた。
季節は秋の終わり、彼女を紅葉狩りに誘い出した。
行先も決めずにやってきた山で景色を楽しもうと少し足を延ばしたのだが、気付くと次第に辺りは暗くなり、近道でと思い入った峠である出来事に巻き込まれていく。
「新居の住み方」(31分)
亡くなった大工のお爺ちゃんが言っていた事の一つに、新居や改築された場所には必ず一日置いてからでなければ住んではいけないという決まりがあった。残念ながら理由を聞くことは叶わず他界してしまったが、この教えを確かに守った方が良かったと思い知らされるような事が起きたのである。
「読まれた心」(25分)
ヒーさんは金縛りによく遭う。思い起こせば最初は小学生の頃。
学校帰りにちょっとのつもりで横になったらそのまま寝てしまい、やがて体が重くて目が覚めた。なんと胸の上に見知らぬ眼鏡をかけた男が正座していたという。不思議と恐怖心は湧かなかった。
そうして金縛りの体験を重ねていくのだが、気持ちを強く持っていればそうした存在をはねのけられると実感できたことも手伝い油断が生じていたのかもしれない。
大人になった最近、恐怖しないヒーさんをあざ笑うかのようにそれは忍び寄ってきた。©2020 Wataru shirotani