実説 城谷怪談 撰集五十五
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Narrado por:
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城谷 歩
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De:
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城谷 歩
Acerca de este título
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「壊れた人」(33分)
かつて勤めていた会社のF社長は、敏腕で人望も厚い綺麗な人だった。
ところが急に会社に来なくなったかと思うと、お金回りが苦しいので会社を辞めると言い出した。
次第にF社長の様子はおかしくなっていく。自堕落になり破棄を失い、ついにF社長が死亡したとの連絡がくる。人怖じにも思えるような出来事の結末は。
「見つかった」(23分)
病院のカルテ室勤務のKさんは、地下にあるレントゲン室に患者のレントゲンを取りに行く仕事が苦手だった。地下にはレントゲン写真の保管室のほか、医師の仮眠室、そして霊安室がある。保管庫の一つがこの霊安室の真上にり、行きたくないのが理由だった。その日、指示でレントゲンを取りに事になったKさんは嫌な予感を感じていたが、保管庫に到着して間もなく廊下からパタ...パタ...と足音が。
「育夫君のお母さん」(25分)
東北出身の体験者は18歳で一人暮らしを始めたが、ほどなく父親が入院をしてしまう。実家は老舗の呉服屋で、家事や見舞の事もあって期間限定ですぐにとんぼ返りをした。そんなとき、愛犬を散歩に連れて出るといつものコースで川中に一本のロープを見つける。
魚とりの仕掛けかと最初は思ったのだが、その先に結わえられていたのは全く別のものだった。
「叫ぶ男といずみさん」(27分)
体験者の女性はヘアメイクをしていた30代の頃、幼稚園と小学生の子供を抱え孤軍奮闘の日々。それでも理解のある人達に助けられ穏やかな日常を送っていた。
ある日、夕刻になりカーテンを閉めようと集合住宅の二階の窓のそばに来ると、表の私道に眼鏡姿の見覚えのない男が一人、明らかに窓を見上げて立っている。
この日を境に体験者の日常は音を立てて崩れていく。©2020 Wataru shirotani