南総里見八犬伝
こどものための聴く絵本シリーズ
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Narrado por:
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パンローリング
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De:
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でじじ
Acerca de este título
「南総里見八犬伝」は江戸時代後期の作品です。安房里見氏の祖である義実の娘・伏姫が妖犬八房の気に感応して生み出した、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ八犬士が里見家再興に活躍する、全9集 98巻 106冊からなる物語で、筆者が28年かけて書き上げた壮大な長編伝奇小説の代表作です。中国の『水滸伝』の構想を借り、『里見記』『里見九代記』『北条五代記』などを参考に中国演義小説の方法を用いて書かれており、構想の雄大さと面白さは他に類がなく、以後多くの類書が生まれました。
因果応報、勧善懲悪の痛快な筋書、波乱万丈で壮大なスケールの物語をお楽しみください。
<あらすじ>
嘉吉元年(1441年)、下総の結城合戦に敗れた里見義実は、安房に渡って里見家を再興した。そこで安西景連に攻められて苦しむが、景連をかみ殺した功績に報いて飼犬の八房に愛娘である伏姫を与えた。伏姫は富山の洞窟において八房の気に感応し、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8個の珠と白気がその胎内から出た。
その後、犬塚信乃、犬川荘介、犬山道節、犬飼現八、犬田小文吾、犬江親兵衛、犬坂毛野、犬村大角の八犬士が各地に出生し、波瀾に富む事件に出会いつつ数奇な離合を繰り返し、やがて里見家に集まって家臣となる。
やがて、管領の扇谷定正、山内顕定は里見家を討とうと大軍を差し向けたが、里見家に集まった八犬士は主君と国を守るため、熾烈な戦いに身を投じることになる……
●収録しているお話
発端
一 犬塚信乃
二 犬と猫の喧嘩
三 村雨丸の銘刀
四 犬川莊介
五 糠助の遺言
六 蟇六の奸計
七 濱路の覚悟
八 犬山道節
九 火遁の術
一○ 悪人の末路
一一 芳流閣
一二 犬飼現八
一三 犬田小文吾
一四 古那屋の事件
一五 犬江親兵衛
一六 庚申塚
一七 遠眼鏡
一八 刀を売る浪人
一九 荒芽山
二○ 曳手と單節
二一 火焔の中に
二二 名笛嵐山
二三 旦開野
二四 銀の簪
二五 犬阪毛野
二六 庚申山の怪猫
二七 犬村大角
二八 指月院
二九 越路信濃路
三○ 賢女重戸
三一 鈴が森
三二 五十子落城
三三 大山寺詣で
三四 奸賊滅ぶ
三五 八犬士勢揃い
曲亭馬琴(きょくてい ばきん)
江戸後期の読本作者。江戸深川の生まれ。本名は滝沢興邦。滝沢馬琴の名でも知られる。別号、大栄山人・著作堂。山東京伝に師事して黄表紙や合巻などを著すが、特に読本にすぐれた作品が多い。勧善懲悪を中心理念とする雄大な構想と複雑な筋立ての大作を、雅俗折衷の流麗な文体で著した。代表作「椿説弓張月」「俊寛僧都島物語」「南総里見八犬伝」「近世説美少年録」など。(c)2017 Pan Rolling